11月15日(日)京都芝2000mで行われた2歳500万下戦、黄菊賞。単勝1番人気に推されたバティスティーニが4コーナーで衝撃のマクリを見せて直線も突き放し、圧勝しました!このレースを分析してみます。
同日のエリザベス女王杯に勝るとも劣らぬ内容
京都芝2000mはスタンド前からの発走。2番枠からのスタートはやや出負け気味になりました。大方の予想通りジョルジュサンクが先手を取り、縦長の展開。バティスティーニは落ち着いて後方から進めます。3コーナーで馬群が詰まってくると外を回しながら徐々に進出。4コーナーで一気にマクり、先頭に並ぶ勢いで直線に向かいました。一瞬のうちに3馬身突き放し、馬群を抜けてきたレヴィンインパクトが2着を確保するのを尻目に悠々とゴールイン!まさに規格外の勝ち方でした。
朝まで降った雨の影響で、芝コースはやや重の発表。1000m通過が60.7秒のラップは2レース後に行われたG1エリザベス女王杯と同じペースでした。バティスティーニの2000mの走破時計は2分01秒0。エリザベス女王杯の2000m通過タイムが2分03秒2、2200m走破が2分14秒9なので、単純比較は禁物とはいえG1と遜色ない厳しいレースと捉えることも可能。このレースを4コーナーでマクって3馬身半差の圧勝を決めたというのは、2歳のこの時期としは破格の内容です。
この後は年内にもう一走、長めの距離のレースを使いたいとのこと。おそらく年末のホープフルステークスが有力かと思います。そのホープフルステークスには来年のクラシックを見据えた有力馬が顔を揃える予定です。そこでどんなレースを見せてくれるか、今から楽しみです。
ルメール騎手のコメント
今日はあまりスタートが速くなくて後ろからになりましたが、リラックスして走っていて、いい経験になりました。4コーナーから反応して、いい瞬発力を見せてくれました。まだ若いですが、直線の反応も素晴らしかったです。
松田国英調教師のコメント
今日は3歳になったときに、さらに長い距離を走れるイメージができるような走りをしてくれました。今後は年内にもう1走、長めの距離のレースに使うことを考えています。まだコロンとした体型ですし、少しずつトレーニングを強くしていって、走りやすい体にしていきたいです。